マネジメントとは?知って損はない組織運営方法

投稿者: UmeeTechnologies Inc.

はじめに、あなたは営業マネージャー、管理職・経営層ですか?

はい(営業マネージャー、管理職・経営層)

アメリカ企業の6割が実践:トップセールスを量産するセールスイネーブルメントについて

いいえ(それ以外)

→ぜひ、このまま読み進めて下さい。

今回は組織を効率良く運用する上で欠かせないマネジメントについて説明します。

マネジメントについて正しく理解できていますか?と聞かれて、「はい」と答えられるでしょうか?

マネジメントそのものは広い概念であり、間違ったマネジメントが行われているケースも見受けられます。

マネジメントが生まれた理由には正しい背景があります。

マネジメントとは

マネジメントの由来

マネジメントの由来は「手」を意味するラテン語「manus」、もともとは何かを扱うという語源から生まれました。

また、マネジメントの概念はシステムに対する信頼、システムを導入してい維持する能力と、財政を管理して統制する能力が根幹にあり、技術の進歩が密接に関係しています。

マネジメント=管理と誤解されがちなことは英語のmanagmentを和訳すると「管理」ということがありますが、本質はmanage=何とかする、どうにか○○するということです。

つまり、マネジメントは問題解決力を高めることであり、管理能力を高めることは一側面にすぎないということです。

そして、マネジメントをビジネスに取り込んだ人物がアメリカのピーター・ファーディナンド・ドラッカー(P・H・ドラッカー)です。1973年に出版した「マネジメント」という書籍で提唱しています。

マネジメントの父:ドラッカー

ドラッカーは社会生態学者と自称し、組織マネジメントと社会・政治に関わる書籍を出しています。

実は「民営化」や「知識労働者」はドラッカーの造語です。

また、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』通称「もしドラ」という書籍が日本でもブームになっていたことはご存じの方が多いでしょう。

マネジメントの意味・定義

企業におけるマネジメントは

  • 経営管理
  • 組織運営

を指し、これらを行うことで問題解決=成果を上げます。

“組織をして成果を上げさせるための道具、機能、機関がマネジメントである”

『明日を支配するもの 21世紀のマネジメント革命』 P.F.ドラッカー(1999)ダイヤモンド社

具体的には、経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を効率的に活用し、リスク管理を行って目標やミッションの達成を目指します。

特に営業マネジメントでは営業マンが最大のパフォーマンスを発揮できるように、ノウハウの共有、モチベーションの向上といったサポートを行うことで営業目標の達成を目指します。

そして、マネジメントを遂行するマネージャーが存在します。

マネジメントの目的

マネジメントの目的は、設定した目標に沿って組織を運営し組織を発展させ続けることです。

マネジメントを行うマネージャーは、成果を上げるための方法を示し、使命を果たす役割を持ちます。

リーダーシップと混同される方が多いのですが、リーダーシップは具体的な「方向性を示す」ことが目的であり、それに対してマネジメントは、「設定した目標に沿って組織を運営する」ことが目的です。

マネジメントとリーダーシップ

マネジメントに近い概念にリーダーシップがあり、混同されることも往々にしてあります。

  • リーダーシップ:方向性を示すこと
  • マネジメント:目標を達成する組織と手段を示すこと

リーダーシップは「経営戦略や営業戦略、ブランディング戦略」のように方針を定めていき、マネジメントでその戦略目標を達成する手段「商品開発や営業プランを立案・実施」していきます。

マネジメント力を体現する4つのスキル

意思決定スキル

組織運営をしていくと、想定外の事象やトラブルが多々発生し、マネージャーはその都度、適切な判断をしなければなりません。

異なった意見が出たり見解が対立したり、さまざまな案が挙げられる中で選び抜いた意思決定が求められるのです。

予定していない事象が発生した際、部下を指導する立場の上司が適切な判断や指示ができなかった場合
恐らく部下は仕事に不安を感じてしまい、上司への不信感や仕事へのモチベーション低下といったことも考えられます。

このような危機に直面すると、妥協的な意思決定や、意思決定そのものを先送りしてしまう人が少なくありません。
マネジメントを行う際は、常に自身の判断軸を持つと共に、高い柔軟性が求められます。

円滑なコミュニケーションスキル

組織として動く以上、意思の疎通は必要です。同じ目標に向かって仕事を進めるには、組織内の認識をひとつにする必要があり、円滑なコミュニケーションが重要となります。

部下に自分の考えを伝えるだけでなく、理解してもらえるようにわかりやすさを意識して伝える必要があります。

また、相手の意見、考えを理解し情報を伝えるといったようにお互いが納得して受け入れられるようにコミュニケーションを図ることが重要です。伝える側の主張を相手に押し付けるのは厳禁です。
相手が置かれている状況を理解して円滑なコミュニケーションを図ると、業務がスムーズに進みます。

管理スキル

組織運営に必要とされる管理スキルは、部下の進捗、スケジュールの把握に役立ちます。
きちんと部下の進捗やスケジュールを管理ができれば、目標の達成ができ、部下はそれ以降も信頼してついてくることが期待できます。

分析スキル

組織を運営し発展させていくには、経験や勘で対処するのではなく、物事を論理的に「分析」し、正しい方法で解決する必要があります。

組織の目標を達成し、成果を上げるには4大経営資源であるヒト・モノ・カネ・情報、これまで蓄積されてきた知恵や知識、技術などの資産や資源、リスクの分析および管理が必要です。

また、目標に向かってどうすればよいかを的確に分析・判断し、正しい指示を出すことができなければチームは動けませんし、結果を出すことができません。

これには、ロジカルシンキングを身につける必要があります。「論理的思考」と訳されるロジカルシンキングは今ではすべてのビジネスパーソンが身につけておくべきであるともいわれていますが、マネジメントには必須であるといえます。

マネジメントに関する書籍

最後に、マネジメント力を独学で身に着けたい方におすすめな書籍をご紹介します。

マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則

ピーター・F・ドラッカー(著)/ISBN:4478410232

やはりドラッカーの書籍は外せません。マネジメントを網羅的に習得でき、マネジメントの本質までしっかり理解できる本です。

こちらは1973年にアメリカで出版された内容を2001年にまとめた日本語版です。

また、本書ではビジネスパーソンとして、1個人として組織・社会の中で幸福になるかを説いています。人生を豊かにする1冊としてもおすすめです。

ただ、高度な内容であることから読みづらさもあります。その場合、「もしドラ」のような読みやすさを重視した本から理解を深めることも良いと思います。

ビジョナリー・カンパニー

ジム・コリンズ(著)/ISBN:9784822740313

こちらは、1995年に出版された組織論の本です。

ドラッカーの書籍は個人を対象にしたマネジメントが主軸になっていますが、ビジョナリーカンパニーでは組織を主軸として、どのような組織を作り上げることで何十年も生き残る企業になるのかを考えさせられます。

また、本書で紹介される企業で淘汰された企業もあり、その理由を考えることで書籍内で解説されていることとリンクすることが多くあることに気づかされます。

まとめ

マネジメントは企業ごとに解決策が異なる正解のない取り組みですが、組織運営には必須と言えるほど重要です。

今回はマネジメントの概要について理解を深めてきました。

次回はマネジメントの具体的な取り組みについて深堀したいと思います。