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議事録を作成する目的とは?|マーケティング・企画・営業・CSなど部門別で紹介

議事録を作成する目的とは?|マーケティング・企画・営業・CSなど部門別で紹介

ビジネスの現場において、会議や商談の内容を記録する「議事録」は、最も基本となるドキュメントの一つです。しかし、近年のDXの進展やリモートワークの普及、そしてAIによる音声解析技術の向上により、議事録の持つ「意味」と「目的」が急速に変化しています。
かつての議事録は、「言った・言わない」を防ぐための守りの記録としての側面が強いものでした。しかし、今は、顧客との会話(VoC)を録音し、それをビジネスの成長に直結させる「攻めの資産」としての役割が求められています。
本記事では、単なる記録作業としての議事録を超え、マーケティング、企画、営業、カスタマーサポートといった各部門において、議事録がどのような価値を生むのか、その本質的な目的を解説します。

併せて、音声データをもとに議事録作成からその先のインサイト分析を行うインサイトアナリシス™「Front Agent」も紹介します。

議事録を作成する本質的な「意味」と「目的」

1. 決定事項と「合意形成のプロセス」の可視化

最も基本的な目的は、会議で何が決まり、誰がいつまでに何をやるのかを明確にすることです。しかし、それ以上に重要なのは「なぜその結論に至ったのか」という経緯の可視化です。

録音データがある場合でも、数時間の音声を全て聞き返すのは非効率です。要点をまとめた議事録があることで、意思決定の背景を瞬時に振り返ることが可能になります。これにより、プロジェクトの中盤で「なぜこの仕様になったんだっけ?」と立ち戻る際の大きな時間のロスを防ぐことができます。

2. 情報の「ブラックボックス化」を解消し、組織の資産にする

情報は、持っているだけでは価値を発揮しません。現場で得られた顧客の温度感や課題感は、その場にいないメンバーには伝わりにくいものです。

議事録は、現場の「生の声」を、組織全体で利用可能な「構造化されたデータ」へと変換するのに大きな役割を果たしてくれます。属人化しがちな顧客情報をテキスト化し、社内のナレッジベースに蓄積することで、組織全体の知見として再利用できるようになります。これが、議事録を「資産」と呼ぶ理由です。

3. 記憶の風化を防ぎ、思考を整理する

人間の記憶は、24時間以内にその大半が失われると言われています。特に複数の商談やMTGをこなすビジネスパーソンにとって、記憶だけに頼るのは極めてリスクが高い行為です。議事録を書くという行為自体が、自分の頭の中を整理し、顧客の真のニーズを再確認する「内省」の時間となります。

議事録の重要性については、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。

【部門別】議事録を作成する具体的な目的と活用メリット

顧客の声(VoC)を起点に業務を進める場合、部門ごとに議事録に求める役割は異なります。ここでは4つの主要部門における活用シーンを深掘りします。

マーケティング部門:刺さるメッセージングの創出

マーケティング活動の核心は「顧客が自分事として捉える言葉」を届けることです。

  • 目的
    ターゲット層のペルソナ解像度を高め、クリエイティブやコンテンツの訴求力を最大化するため。
  • 具体的な意味
    マーケターが自ら顧客と接する機会は限られているかもしれません。しかし、営業やCSが残した議事録を読み込むことで、顧客が日常的に使っている「言葉の定義」や「表現の癖」を知ることができます。
    例えば、「コスト削減」と言いたい時に、顧客が「無駄な出費を削る」と言っているのか、「生産性を上げて人件費率を下げる」と言っているのかで、広告のコピーやメルマガの反応率は劇的に変わります。議事録は、顧客の心を動かすキーワードの宝庫なのです。

企画・製品開発部門:マーケットフィットの精度向上

プロダクトマネージャーや企画担当者にとって、議事録は「バイアスを排除した証拠」となります。

  • 目的
    顧客のニーズを深掘りし、プロダクトの改善・開発の優先順位を正しく判断するため。
  • 具体的な意味
    開発現場では往々にして「自分たちが作りたいもの」を優先してしまいがちです。しかし、議事録に刻まれた「顧客の具体的な不満」や「熱望する機能」の記録があれば、主観を排除した優先順位付けが可能になります。
    「なぜこの機能を開発するのか?」という問いに対し、「〇〇社の商談で、月間にこれだけの頻度で要望が出ている」という具体的なエビデンスを提示できることは、開発チームの納得感を生む上でも極めて重要です。

営業部門:ハイパフォーマーの知見共有

営業における議事録は、商談を成約に導くための「戦術書」です。

  • 目的
    顧客の課題(ペインポイント)と決定権者(BANT情報など)の把握、および信頼関係の構築。
  • 具体的な意味
    商談中の何気ない雑談の中に、顧客の本音が隠れていることが多々あります。これらを議事録に記録しておくことで、次回提案時に「前回仰っていた〇〇の件ですが……」と、顧客に寄り添ったコミュニケーションが可能になります。
    また、失注した際の議事録を分析することで、「どのタイミングで顧客の関心が離れたのか」というボトルネックを特定し、営業プロセス全体の改善に繋げることもできます。

さらに、ハイパフォーマーの商談議事録は、新人教育において最高の教材となります。どのような質問を投げかけ、どのように課題を引き出しているのか。その「型」を言語化することで、営業組織全体の底上げが可能になります。

営業における具体的な事例については、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。

カスタマーサポート・サクセス(CS)部門:解約防止とLTVの最大化

CS部門において、議事録は「一貫した顧客体験」を提供する基盤となります。

  • 目的
    問い合わせ対応のスピードアップと、顧客の期待を超える体験の提供。
  • 具体的な意味
    顧客は「何度も同じことを説明させられること」に強いストレスを感じます。過去の商談経緯や導入時の目的が詳細に記載された議事録があれば、担当者が変わってもスムーズなサポートが可能です。
    また、解約の予兆(ヘルスチェックの低下要因)が議事録に記録されていれば、先回りしたフォローアップを行うことができます。個別の議事録を横断的に分析することで、「どのような使い方の顧客が離脱しやすいか」というパターンを見つけ出し、チャーンレート(解約率)の低減に直結させることができます。

「価値ある議事録」を作るための3つのポイント

ただ単に会話を文字起こしするだけでは、上記のようなメリットは享受できません。議事録を価値あるものにするために押さえておきたいポイントを3つ紹介します。

1:事実と解釈を明確に分ける

議事録で最も多い失敗は、作成者の主観が入ってしまうことです。

事実: 顧客が「予算が厳しい」と言った。
解釈: 顧客は値引きを求めているようだ。

このように、事実と解釈を混ぜずに記載することで、後から別のメンバーが読んだ際に、異なる視点での考察(実は予算ではなく、費用対効果の説明が不足しているのでは?など)が可能になります。

2:5W1Hと「Next Action」を最後にまとめる

長文の議事録でも、最後(または冒頭)に「誰が・いつまでに・何をやるか」のTo-Doがまとまっていれば、実務上の価値は格段に上がります。これがない議事録は、ただの「過去の記録」であり、「事業を進めるナレッジ」にはなりません。

3:スピードと構造化を意識する

記憶が鮮明なうちに作成することが、情報の解像度を保つ唯一の方法です。また、箇条書きを活用し、一目で内容が把握できる「構造化」を意識しましょう。

今では、「Front Agent」のように商談を議事録化した上でAIで解析まで行えるツールもありますので、新たな価値を生み出す業務にリソースを注力するスタイルを実現することができます。

VoCから勝ち筋・インサイトを抽出するインサイトアナリシス™「Front Agent」

顧客の隠れた本音・意思決定する理由を可視化する「Front Agent」は、対面・Web会議・電話など、あらゆるVoCを自動で解析し、顧客の隠れた本音や意思決定の理由をファクトベースで可視化する「インサイト解析ツール」です。

商談時に録音・録画ボタンを押すだけでAIが議事録を作成し、SFAやCRMへのデータ連携も同時に完了します。さらに、蓄積されたVoCを元にインサイトを抽出し、「勝ち筋」や「顧客が本当に求めている価値」を導き出すことが可能です。

「顧客インサイトを事業に取り入れたいけど、データ収集や分析のリソースが足りない」とお悩みの方は、ぜひ一度「Front Agent」をチェックしてみてください。


インサイトアナリシス™「Front Agent」の特徴

会話を“傾向”データ化し、インサイト抽出

顧客と営業メンバーの会話の特徴を抽出。指定した顧客セグメントごとの特徴 / 共通点から、勝ち筋やインサイトをファクトに基づいて抽出

インサイト発掘のサポートコンサルティング

VoC活用に課題を感じている企業は多く、その主な理由として「集計や分析をするリソースが足りない」「収集や分析に時間がかかり活用するところまでいかない」が挙げられており、この課題を解決するための初期コンサルティングをセットに。

どこでも、誰でもカンタンに使える

営業現場は録音 / 録画ボタンを押すだけ。議事録作成からSFA / CRMへの連携まで全て自動化蓄積された議事録データからインサイトの抽出までをAIエージェントが支援。

CRMやSFAなど既存ツールと連携できる

「Front Agent」は、既存のCRMやSFAシステムと連携することで、商談情報の一元管理と自動記録を実現します。活動記録やレポート作成といった事務作業に費やす時間を削減でき、より多くの時間をマーケティング戦略の立案や顧客との関係構築にあてることができます。 

議事録活用における「よくある悩み」と解決策

議事録作成の重要性は理解していても、現場では以下のような課題に直面することがあります。よくある悩みと解決策の例をいくつかご紹介します。

作成に時間がかかりすぎる

全文を書き起こすのではなく、重要部分のみを抽出する「要約型」に切り替える。
AIツールの活用を検討する。

作成して終わりになっている

共有範囲を適切に設定し、SlackやTeams等のツールで「決定事項のみ」を即座に通知する仕組みを作る。
CRM/SFAに連携して、データ活用できるようにする。

フォーマットがバラバラ

部門ごとにテンプレートを共通化し、誰が書いても一定の品質が保たれるようにする。

議事録の価値を再発見して新たな価値創造へ

本記事では、議事録を作成する意味と目的について、各部門の視点から詳しく解説してきました。
議事録が持つ価値は、単なる会議の記録ではありません。

今はAIにより、録音からテキスト化、要約までを自動で行える時代です。しかし、その記録から「何を感じ、次のアクションにどう活かすか」を判断するのは、依然として人間にしかできない大切な役割です。

顧客の声を活かして業務を推進する職種の人たちにとって、「議事録」という身近なツールの価値を再発見し、日々の業務に新たな視点を持つことは、競争優位性を高くするためにも重要となります。

「重要性はわかったけれど、やはり作成、分析の工数が……」とお悩みの方には、インサイトアナリシス™「Front Agent」をぜひチェックしてみてください。

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